転職のタイミングは、自分で見極める必要がある。見極めた以上は、展開の良し悪しに関わらず、受け止めることが重要である。しかし、せっかく仕事を変えるという人生の中で大きな決断をするのであれば、良い時期を見極めたいものである。たとえば、求人数が多くなる時期というのは、次の仕事の選択肢が多くなるため、魅力的だといえる。ただし、求人数が多くなる時期は、自分以外の者も仕事を探している時期であるため、容易に勤務先を決められない可能性があることを覚えておく必要がある。しかし、チャンスが多くなるということで、予想していた以上の条件で採用される場合がある。また、金銭的な部分で良い転職のタイミングとなるのは、ボーナスの支給後である。ボーナスは、毎月の給与と同様に支給されるものなので、支給された後に退職することによって、より良い形で次の企業への勤務を開始できる。ボーナスの支給がない企業に勤務している場合でも、6月や7月、12月といったボーナス支給後は退職者が増えるため、求人数が増える傾向にある。したがって、支給の有無に関わらず、ボーナスの時期は仕事を変える上で重要なポイントである。転職活動をする際、面接先企業までの交通費、転居が必要な企業へ採用がきまった場合など、金銭的な負担が大きくなる可能性がある。したがって、ボーナスの支給後に退職する方法は、今後の新たな人生を始める際の資金と考えれば、合理的な退職である。